企画展担当学芸員のオススメ<その6>
いよいよ展示も終盤となりました。この<企画展担当学芸員のオススメ>も、今回が最終回となります。
最後を飾るのは、浦島太郎を表した万祝です。オススメ<その3>でもご紹介したように、万祝の図柄には、鶴亀、松竹梅、しめ縄など、おめでたい模様のほか、漁の対象となる魚や漁法を描いたものなど様々あります。
また、海に因んだ物語を題材としたものも多く、浦島太郎の図柄もそのひとつです。写真の万祝は、竜宮城を後にして現実世界に戻ろうとしている浦島太郎を描いています。左手には見送りをする乙姫がいて、玉手箱が渡されようとしています。まだ浦島太郎も若々しい姿です。
さて、浦島伝説は日本各地にあるそうですが、千葉県に近い横浜市にも浦島太郎終焉の地と伝えるところがあります(横浜の浦島太郎は玉手箱を開けなかったそうです)。横浜駅からも近いので散策してみてはいかがでしょうか?
鴨川市教育委員会 蔵
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大多喜城分館