プロフィール
氏名 | 立川 浩之(たちかわ ひろゆき Hiroyuki TACHIKAWA) |
所属等 | 分館 海の博物館 主任上席研究員 |
専門分野 | 海洋生物学(刺胞動物門イシサンゴ類) |
関連リンク |
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研究テーマ
- 日本産イシサンゴ類の分類・生物地理に関する研究
- 房総半島の海産無脊椎動物相に関する研究
研究内容
日本産のイシサンゴ類はこれまでにおよそ500種が知られていますが、無藻性種や温帯域の有藻性種を中心に従来の同定を再検討すべき種が多数存在します。
本研究では,これらの種の再検討を進めるとともに、日本産イシサンゴ類のどんな種類が、どこに住んでいるかを研究しています。また、房総半島をとりまく海の、どこにどのような無脊椎動物(主に刺胞動物・軟体動物・棘皮動物などの大型底生無脊椎動物)がいるのかを調べ、あわせてできるだけたくさんの種類を写真で記録する作業を進めています。
研究成果
「日本における造礁性イシサンゴ類の同定の現状とその分類学的問題点」(2010年、日本サンゴ礁学会誌、共著)、「千葉県勝浦市で採集された有藻性イシサンゴ類」(2011年、千葉中央博自然誌研究報告特別号)、「ミドリイシ科ニオウミドリイシ属(新称)Isoporaの分類および生態」(2013年、日本サンゴ礁学会誌、共著) など。
メッセージ
サンゴ礁をつくる生き物として有名なイシサンゴ類ですが、実は熱帯から寒帯、浅海から深海まで広い範囲の海洋に分布しています。
もちろん千葉県の海にもいろいろな種類のイシサンゴが生息していますが、名前すらわからない種類も多く、調べていて興味は尽きません。