特別公開「重要文化財 大薙刀」
本品は平成23年度に修復を終え、以後年1回程度、特別に公開しています。製作者の銘はありませんが、「法城寺派」の刀工によって南北朝時代(14世紀)に製作されたと考えられています。法城寺は但馬国、現在の兵庫県朝来市に本拠地を置いた刀工の一派で、特に法城寺国光は薙刀の名人として知られています。
同時代の薙刀は、全国的にも残っているものが少なく、特に重要文化財に指定されている大薙刀は3点のみで、そのうちの1点が本品です。また、本品のように茎(柄の中に入る刃のついていない部分)の形状が製作当時のままで、寸法をつめていない「生ぶ茎」は特に珍しいものです。本品は姿及び鍛えも美しく、鎌倉時代以降登場した大薙刀の中でも屈指の名品として知られています。なお、本展示に合わせて「後三年合戦絵巻」などを展示します。
是非、大多喜城でご覧下さい。
長さ80.6cm、茎の長さ130.6cm、反り3.8cm、茎部分の画像は一部省略
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大多喜城分館