ミニ収蔵資料展「ラジオ」

ミニ収蔵資料展「ラジオ」で「真空管ラジオ」などを展示しています

 7月12日は「ラジオ本放送の日」です。我が国で初めてラジオ放送が行われたのは大正14(1925)年3月22日ですが、本放送は同年7月12日に東京で始まり、同年中に大阪、名古屋でもラジオ放送が始まりました。

 ラジオ放送が始まった頃に使われていた受信機は「鉱石ラジオ」と呼ばれ、天然石に金属の針を接触させてラジオ電波を受信させるもので、感度も悪くラジオ電波を受信するために竹竿などを立てた高いアンテナやアースも必要でした。また、音声信号を増幅する回路がないことから、電波の弱い地域では受信できませんでした。

 そこで登場したのが、真空管の増幅作用を利用して音声信号を増幅できる「真空管ラジオ」です。今回の展示では、この「真空管ラジオ」とその後のラジオを展示しています。

 会場:1階 特設コーナー

 期間:6月1日(土)~7月15日(月祝)

 展示:ラジオ 10台

このラジオは、1936年にイギリスで作られた「真空管ラジオ」ですが、おもしろいのはラジオのキャビネットのデザインが当時のドイツのフォルクスワーゲンのボンネットを模したといわれています。

こちらは、1946年アメリカ製の「真空管ラジオ」です。筐体はすでにプラスチック製で、曲線を生かしたデザインになっています。

昭和27(1952)年に我が国で作られた「真空管ラジオ」です。短波と中波のどちらも受信できる全波受信対応ラジオです。デザインは、テレビ受像機を意識した意匠となっています。

裏側から見ると、真空管が5本使われていることが分かります。(残念ながら、真空管2本はありません。展示ではご覧になれません)

こちらは、昭和33(1958)年に作られた「真空管ラジオ」です。このラジオは、アメリカに輸出されていました。

そして、昭和30(1950)年にはトランジスタを使用したラジオも発売されました。トランジスタは、真空管と比べると小型化、軽量化、低価格化を実現しました。写真左の上は昭和46(1971)年製、下は昭和51(1976)年に作られでた「トランジスタラジオ」です。トランジスタにロッドアンテナを使い高性能になり、しかも携帯型が主力となり、昭和40年代には「深夜放送」もブームとなりました。

写真の右側の小さなラジオは、上が昭和59(1984)年、下が昭和60(1985)年に製造されたいわゆる「携帯ラジオ」です。マッチ箱ほどの大きさです。FM波やテレビの音声も聞けるものもありました。

この50~60年の間にずいぶん変わりました。この機会に是非実際にご覧ください。