田植え

第二展示室

水郷の稲作

田植え準備田植え稲刈り調整

 

水郷の稲作風景 ミニチュア模型 田植え

田植え田植えの風景です。手前の田では田植えをしていて、奥の田では苗取りをしています。右端のエンマでは水車(みずぐるま)で水汲みをしました。サッパ舟に牛とハローを載せて漕いでいきます。エンマの脇のダシ場で、釜を洗っているようです。

 

 

 


苗取り1

苗取り1苗取りは、苗を取って束ね、田植えの準備をする作業です。千葉県香取市の十六島周辺の田は、屋敷周りの田ほど高さがあって水はけがよく、土質も上々だったので、苗代田はおのずと集落近辺に作られました。
 

 

 

 

苗取り2

苗取り2苗床を短冊状に盛り上げ、そこに播種するようになったのは大正初年頃からで、早生種の農林一号の普及とともに広まっていったとされています。


 

 

 

 

田植え1

田植え1三角定規を使って田植えをしています。千葉県香取市の十六島で用いられた定規はこの三角形のタイプのものが主流でした。植えては転がし、植えては転がすといったように使ったことから、コロバシとも呼ばれました。昭和になって、綱植え、そしてすぐ定規植えとなりました。それ以前は乱植えといって適宜植えていました。それがこうした正条植えになったのは手押し式の除草機の普及と関係がありました。
 

田植え2

田植え2三角定規のところに苗を植えていくと、真っ直ぐに苗を植えることができます。一人でだいたい七列位植えていきます。しかし、まだあまり田植えがうまくない若いお嫁さんなどは、苗を植え終わらないうちに三角定規が転がってくることもあり、追いつくのに必死でした。

 

 

水車

田植えから八月の出穂期を迎えるまでは、水が少なくなると水車(みずぐるま)で水汲みをしました。水量や場所にもよるが、一反部分の汲み入れに通常二~三時間はかかりました。また、雨の振り具合によっては、田に水が入りすぎて苗が水没してしまうことがあり、葉に日光を当てるため、わざわざ汲み返すこともありました。

水車
 

サッパ舟に牛を乗せてサッパ舟に牛を乗せて
サッパ舟に牛とハローを載せてエンマを漕いでいきます。千葉県香取市の十六島周辺では牛は大正時代頃から導入され、昭和に入って増え出しました。赤牛と呼ばれた朝鮮牛が主流で、水郷は牛を舟に乗せて田まで行かなくてはならなかったので、おとなしいこの種の牛が適していたそうです。

	 サッパ舟に牛を乗せてサッパ舟に牛を乗せて
馬は舟に乗ると暴れるのでだめだったといいます。サッパ舟に載せられていく牛は、必ず頭を漕ぐ人の方向に向けていました。こうしないと牛が暴れて大変なことになります。牛の背には鞍(くら)が乗っています。

サッパ舟に牛を乗せてサッパ舟に牛を乗せて
サッパ舟の牛のうしろにハローが乗っています。ハローは土を深く耕すための道具で、外国で発明されたものが日本でも作られるようになり、普及しました。

 

オダ掛けと出荷オダ掛けと出荷
オダ掛けは、刈った稲束をオダに掛ける作業です。エンマ側からサッパ舟に乗ってオダ掛けをしています。そして、俵に詰めた米が出荷されていきます。
 

オダから脱穀・調整へオダから脱穀・調整へ
オダ掛けをして乾燥した稲を、脱穀・調整するために家の脇に積んでいます。エンマからサッパ舟で稲を移動させています。

 

家の裏家の裏
家の前のエンマには橋がかかっています。裏にはなにか動物がいるようです。
 

 

ニワトリニワトリ
家の裏でニワトリをつがいで飼っているようです。動物性のタンパク質が少なかったので、卵は貴重でした。模型のこの部分は展示室ではほとんで見えないのですが、きちんと模型が作られています。

 

ダシ場ダシ場
家の脇にはエンマにダシ場がついています。ダシ場はエンマの水を生活用水として利用する場所です。水おけが置いてあります。この水おけにエンマの水を上から入れて、左側の口から出してつかいます。水おけにはシュロや砂やジャリが入っていて、水をろ過します。その水を煮沸してから口にしました。
 

オダに使う杭オダに使う杭
家の脇にオダに使う杭が置かれています。水郷地帯は木がほとんどないため、木材は大切にされていました。オダは稲を架けて干すためのもので、これを作ることをオダ結いといいました。オダ結いは盆前頃に行なわれ、墓所としては屋敷近くの田の端やクロが利用されました。これは、田のクロであればいくらか高さもあって、わずかの雨なら水に浸かる心配が少ないためです。また、水郷は水害が多くあったので、いざというときはエンマ沿いの方がすぐに取り込めて、舟で運べたからです。模型のこの部分は展示室では見えないのですが、裏側まできちんと模型が作られています。
 

ほうきとざるほうきとざる
家の脇にほうきとざるが置かれています。模型のこの部分は展示室ではほとんで見えないのですが、きちんと模型が作られています。

 

 

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