トピックス展「こんなに変わった植物の分類!―DNAをもとにした新たな系統―」

令和4年度トピックス展

こんなに変わった植物の分類!
―DNAをもとにした新たな系統―

 

   【会 期】 令和5年2月4日(土)~4月9日(日)
   【場 所】 千葉県立中央博物館 第2企画展示室

 

 これまで生物は、形や性質などにより分類されてきました。しかし、近年のDNA解析技術の向上により、DNAの塩基配列による客観的な生物の再分類が進んでいます。これによって、図鑑などでは科の表記が変わり、博物館にとっては大きな変化となっています。
 この展示では、被子植物を題材に、DNAの塩基配列を基にした、新しい分類体系(APG分類)で大きく変更になった部分を取り上げ、写真や標本を用いて紹介します。科学の進展によって起こっている、驚くような植物分類の変化の一端をご覧ください。

 

〈展示構成〉

(1)分類学の基礎

植物分類学の用語について、基礎的な情報を図を使ってわかりやすく解説します。

 

(2)主な変更点

DNAの塩基配列に基づくAPG(Angiosperm Phylogeny Group:被子植物系統グループ)分類によって、これまでの形態に基づく分類から、変更されたことを中心に、大まかな系統を解説します。

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日本産被子植物の中で、他の植物から最も縁が遠いことが明らかになったスイレン(スイレン科)

 

(3)トピックス

APG分類で、特に大きく変わったことについて、紹介します。植物愛好家にとっては、意外なポイントを写真や標本を用いて解説します。

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カエデ科であると考えられていたアカイタヤ(ムクロジ科:カエデ科はムクロジ科に統合された)