令和4年度秋の展示 おはまおり-海へ向かう神々の祭-

 

ohamaori

大原はだかまつり(写真:当館所蔵)

 

概要

 神輿が海や水辺に渡御(とぎょ)する祭り「おはまおり」。東日本の太平洋岸に広く見られ、特に四方を多様な海・川に囲まれている千葉県では多様な形の「おはまおり」が各地で行われており、名称も「おはまおり」のほか「しおふみ」「おはまで」など様々です。安産・子育て、豊漁豊作、疫病退散などの願いが込められた「おはまおり」は、海とともに生きてきた人々の暮らしや文化を象徴するものであり、地域の人々の精神的な支柱となってきました。本展示では「おはまおり」の歴史や意義、魅力について紹介します。

 

【開催日】令和4年10月22日(土)~令和5年1月9日(月・祝) 

※新型コロナウイルス感染拡大予防の状況により開館日や会期を変更する場合がございます。最新の情報についてはこちらをご覧ください。

【会場】中央博物館第1企画展示室ほか

【開館時間】9:00〜16:30(最終入館 16:00)

【休館日】月曜日(1/9(月)は開館)、年末年始(12/28(水)〜1/4(水))

【入館料】一般300(240)円、高・大学生150(120)円 ()内は団体料金

※次の方は無料:中学生以下・65歳以上の方(年齢を示すものをご提示ください)・障害者手帳等をお持ちの方(手帳もしくは手帳アプリをご提示ください)及び介護者1名

 

見どころ

1. 海に現れる神々の物語

 四国阿波から房州に来住した開拓神の来住地や遷座の地を神輿がたどる祭り、海から来た女神、玉依姫(たまよりひめ)が神輿で海に戻り、海の平安や安産・子育てを祈願する祭りなど、海を舞台に繰り広げられる神話と、神話を再現するように行われる神輿祭礼を紹介し、海を介して房総に来着した開拓者の歴史や海を豊穣の源と考え畏敬の念を抱いてきた先人たちの思いについて説明します。

安房神社の祭礼と神輿(写真:安房神社提供)

 

2. 武神と海の信仰

 古代の蝦夷征討軍の再現といわれる香取・鹿島神宮の神幸祭、八幡神の放生会(ほうじょうえ)、また中世武士の千葉氏が守護神とした妙見菩薩が海へおはまおりする祭礼などを紹介し、武神を祀り国土安寧・国家鎮護を祈る祭礼が、海上交通の拠点であった土地の歴史を背景としていたこと、次第に海の恵みに感謝する民衆の祭りに変化したことを説明します。

寒川神社祭礼(写真:吉野章郎撮影)

 

3. 民衆の海への祈り

 海は豊穣の源であり、海の男たちは荒波の中で神輿を揉み「岡万作・浜大漁」を祈ります。また、疫病退散を祈る祇園や大杉様の夏祭りでは、川や沼などのハマに降り、水中に神輿を入れることを「おはまおり」と呼びます。特に天王様(八坂神社系の神)は神輿を荒く揉むほど喜ぶと言われ、田に転がしたり、川や沼に投げ入れたりします。豊穣祈願と疫病退散を祈る、房総各地の海とハマの祭りを紹介します。

大原の祭礼(写真:有限会社サンキュー印刷提供)

 

4. 泥の祭

 房総には、泥にまみれることによって豊穣や疫病退散を祈る祭りがあります。内陸部のハマの祭礼の特異な発展形態ともいえる泥の祭りについて紹介します。

四街道市和良比皇産霊神社祭礼(写真:吉野章郎撮影)

 

関連行事

  • 11月6日(日) おはまおりセミナー2022
  • 10月22日(土)、11月5日(土)、11月19日(土)、11月23日(水)、12月3日(土)、12月11日(日)、12月17日(土)、12月25日(日)、1月7日(土)、1月9日(月) ミュージアムトーク