令和3年度夏の展示 うみ鳥っぷ[umi-Trip] -海鳥とめぐる島の旅・半島の旅-

令和3年度夏の展示

令和3年度夏の展示うみ鳥っぷ

 

【開催日】令和3年7月3日(土)~令和3年9月12日(日)

※新型コロナウイルス感染拡大予防の状況により開館日や会期を変更する場合がございます。最新の情報についてはこちらをご覧ください。

【会場】千葉県立中央博物館 第1企画展示室

【開館時間】10:00〜16:30(最終入館16:00)

【休館日】月曜日(ただし、8月9日・16日は開館)

【入館料】一般300円 / 高大生150円

※次の方は無料(年齢を示すもの、手帳をご提示ください):中学生以下・65歳以上の方・障害者手帳等をお持ちの方及び介護者1名

 

【チラシ】 ダウンロード(1602KB)(PDF文書)

【後援・協力機関】

 後援:公益財団法人日本離島センター・特定非営利活動法人離島経済新聞社・

     NHK千葉放送局・千葉テレビ放送・千葉日報社・ベイエフエム

  協力:銚子ジオパーク推進協議会・利島村教育委員会
    特別協力:船の科学館「海の学びミュージアムサポート」

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展示の趣旨

 海鳥の暮らしは、島や半島、それらが織りなす海洋環境と深くかかわっています。本展では、海鳥を案内役として、島や半島の魅力を見つける旅に出るような展示の世界を表現します。また、人と海鳥のかかわりについても取り上げ、海鳥の恩恵を受けて育まれてきた産業や文化、海鳥を取り巻くさまざまな課題についても紹介します。

 

おもな展示内容

(1)島・半島と海鳥のかかわり

 なんで、島には海鳥が多いの? 海鳥がいなかったら、島はどうなるだろう? 島の誕生から、森や人の暮らしが息づく現在までの歴史をのぞいてみましょう。

 

 子育ては安心できる環境で——どんな動物の親にも共通する思いです。海鳥にとって島は、天敵が少なく、とても魅力的な陸地です。

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はなれ小島で繁殖するエリグロアジサシ(沖縄県・屋我地島)

 

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絶海の孤島で繁殖するアホウドリ(東京都・鳥島)

 

 海底火山の溶岩でできた島に、最初にすみつくのはどんな生き物だろう?

 草が生え、森が育ち、水を湛え、人が暮らすまでの間に、海鳥は非常に重要な役割を果たします。

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うっそうとした森で繁殖するオオミズナギドリ(東京都・利島)

 


(2)房総半島の多様な環境と海鳥

 なが~い海岸線の房総半島。外洋と内湾、岩礁・砂浜・干潟など、半島ならではの環境の多様性を、各地で見られる鳥類や特徴的な水産物から感じましょう。

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太平洋に突き出た銚子半島の周辺には、外洋性の海鳥も飛来する(銚子市)

 

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トラック満載のサバに群がるカモメ類(銚子市)

 

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レジャー客でにぎわう九十九里浜は、シギ・チドリ類の重要な生息地(九十九里町)

 

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太平洋に面した初夏の九十九里浜には、渡りの途中で力尽きたたくさんのハシボソミズナギドリが漂着する(九十九里町)

 

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岩場を好むクロサギが多い房総半島の南部(勝浦市)

 

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岩礁で羽を休めるウミウ(南房総市)

 

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漁港ではサギやウ、カモメなどが漁師や釣り人のおこぼれをねらう(鋸南町)

 

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埋立地で繁殖するコアジサシ(千葉市) [撮影:手島晴風氏]

 


(3)海鳥といっしょに旅しよう

 南北に長い島国ならではの、海鳥とその生息環境の多様性を、3つのテーマで楽しみましょう。

 

海鳥のいる風景

 郵便や鉄道といった趣味の世界や、まちかどにかくれた海鳥を探しましょう。海鳥がたくさんいる地域や、海鳥が身近に親しまれている地域では、海鳥のモチーフをよく目にします。古今東西の風景と海鳥の組み合わせや、風景のアクセントやデザインとしての海鳥の描かれ方をお楽しみください。

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マンホールに描かれた海鳥とその生息環境(銚子市)

 

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ウミウのモニュメント(南房総市)

 

 

オオミズナギドリの長旅

 伊豆諸島の利島(としま)で繁殖するオオミズナギドリの親鳥に、GPSデータロガーを装着して行動圏を調べました。すると、とても遠くまで餌を食べに行っていることがわかりました(どこまで行ったかは、展示を見てのお楽しみ!)。長旅をする理由はオオミズナギドリの、1回の繁殖で1羽ずつしか雛を育てない生態や、長い寿命と関係があります。そして、そんな長旅をこなせる理由は、長い翼や飛び方にかくされています。さらに、その形態や行動の特徴は、骨にまで表れます。

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巣穴で1羽だけ育てられるオオミズナギドリの雛

 

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オオミズナギドリの骨格標本

 

 

多様な日本の海鳥

 房総沖を航行する船舶をはじめ、日本各地や離島を結ぶ旅客航路から観察できる海鳥を多数展示します。南北に長い島国ならではの海鳥の多様性を楽しみましょう。

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航路は海鳥観察に最適

 

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翼を広げて風に乗るアホウドリ

 

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岩手県の無人島で繁殖するクロコシジロウミツバメの剥製

 

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小魚を追うクロマグロとオオミズナギドリの群れ

 

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北の海にすむエトロフウミスズメの剥製

 

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南の海にすむシロアジサシの剥製

 


人と海鳥のかかわり

 人の影響を受けて絶滅の危機にさらされる海鳥や、日本全国の海鳥とかかわりのある産業や信仰などを紹介します。人と海鳥が共存できる未来について考えましょう。

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巣立った夜に街あかりに誘引され、地面に墜落したところをネコに襲われて死んだオオミズナギドリ

 

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鵜飼いのためのウミウを捕獲する「鵜捕場」(茨城県日立市鵜の岬)

 

オススメの展示

(1)珍しい海鳥のうんち

 日本では珍しい種類の海鳥のフンから、海の食物連鎖を探りましょう。種類は博物館に来てのお楽しみ!

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このフンを採ってきたら、中からいっぱいカニが出てました。実物を展示します!

 


(2)100年以上むかしの標本

 大正~昭和初期に作られた剥製。その後の日本の鳥類学の発展を支えた貴重の資料が目の前に! 当時の標本ラベルに注目して、お楽しみください。

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絶滅した南鳥島産アホウドリなど、約100年前の海鳥の剥製[所蔵:東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム]

 


(3)海鳥のいるマニアな世界

 郵便や鉄道など、ファンの多いマニアな世界… そこにひそむ海鳥たちを見つけ出そう!

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風景印(風景入通信日付印)に描かれた海鳥とその生息環境

 

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鉄道のヘッドマークや記念きっぷに描かれた海鳥とその生息環境

 


(4)GPSで追跡したオオミズナギドリの旅

 餌を求めて大海原を翔ける親鳥をGPSで追跡! 好みの海域や、長旅に適した体の仕組みを解説します。

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オオミズナギドリの移動軌跡の例

 

GPSデータロガーが装着されたオオミズナギドリ

 

※利島のオオミズナギドリ調査は新潟大学が中心となり、長岡技術科学大学、電力中央研究所、千葉県立中央博物館が協力して取り組んでいます。この調査は、(独)環境再生保全機構 平成30年度 環境研究総合推進費 課題番号 4-1803 「洋上風力発電所の建設から主要な海鳥繁殖地を守るセンシティビティマップの開発」により実施されています。

 


(5)世界でたった一つ! 日本産ハジロシロハラミズナギドリの標本

 当館に収蔵されている、日本で唯一のハジロシロハラミズナギドリの剥製を初公開します! ぜひ博物館まで、本物を見に来てください!

 


(6)海鳥のグアノ採掘の歴史

 繁殖地に堆積したフンや死体が化石化してできるグアノは、肥料となります。かつてアホウドリなどが繁殖した島では、大量にグアノが採掘され、日本の農業を支えました。かつてグアノの採掘で栄えた北大東島(国指定史跡「北大東島燐鉱山遺跡」)に関する資料を中心に展示します。

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燐鉱採掘でにぎわう大正期の北大東島 [提供:北大東村]

 

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かつて日本が統治していたアンガウル島ではグアノが採掘された

 

関連行事

※イベントはすべて事前申込制です。詳しくは公式ウェブサイトでご確認ください。

※ 新型コロナウイルス感染症の拡大状況により日程や定員を変更、中止する場合があります。


(1)オープニング・イベント「umi-Trip 出航式」

 開幕初日の展示室を、学芸員と周遊。見どころをダイジェストで解説!

 【日時】令和3年7月3日(土) 12:30〜13:10

 【会場】中央博物館


(2)海の日企画 オンライン講演会「海鳥のグルメリポート」

※新型コロナウイルス感染症拡大防止及び関係者の事情のため中止となりました。

 豊かな餌を求めて千葉に集まる海鳥の目線で、千葉の海や水産業について学ぼう!

 【日時】令和3年7月22日(木・祝) 10:30〜12:00

 【会場】オンライン配信


(3)海の日企画 + ”plus”「海鳥はグルメ? 実証クッキング」

※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりました。

 海鳥は豊かな海のシンボル! そのことを「食」で学ぶ、親子向けイベント。

 【日時】令和3年7月22日(木・祝) 13:00〜15:00

 【会場】千葉科学大学


(4)umi-Tripフェリー編「海鳥の飛び方を見比べよう!」

 フェリーに乗って、ウミネコとオオミズナギドリを観察。飛び方の違いに注目!

 【日時】令和3年9月4日(土) 10:30〜13:00

 【会場】東京湾フェリー航路


(5)umi-Trip漁港編「君たちは包囲されている!byカモメ」

 水揚げ日本一の銚子漁港で、水産物とカモメ類の大群から、海の豊かさを体感!

 【日時】令和4年1月22日(土) 10:30〜13:00

 【会場】銚子漁港周辺


(6)umi-Trip展示室編「学芸員とっておきの展示ウラ話」

 学芸員による展示解説ツアー。各回のテーマは公式ウェブサイトをチェック!

 【日時】令和3年7月11日(日)・25日(日)・8月8日(日・祝)・22(日)・9月5日(日) 11:00〜11:30・14:30〜15:00(各日2回)

 【会場】中央博物館


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