生態園トピックス展
身近なコケ
開催日 令和3年3月27日(土)~5月23日(日)の土曜・日曜・国民の祝日
(千葉県立中央博物館と生態園は3月23日(火)から再開しました)
会 場 千葉県立中央博物館 生態園オリエンテーションハウス
入場料 無料
※新型コロナウイルス感染拡大予防の状況により会期を変更する場合がございます。
生態園の開園状況など、最新の情報についてはこちらをご覧ください。
生態園や身近な街中に生えているコケ植物をとおして、コケ植物の不思議なくらし方と知られざる正体に迫ります。
<主な展示内容>
● こんなところにもコケが!? 〜コケは“すきま”が大好き〜
コケは他の植物が生え難い生育環境の“すきま”を上手に利用しています。
足元の石畳の間にもコケが生えています。毎日踏みつけられても元気です。
街中のアスファルトの上や道路脇は、踏みつけや乾燥が激しく、他の植物にとっては非常に過酷な環境です。この“すきま”をギンゴケやホソウリゴケ、ハリガネゴケなど、乾燥に強いセン類が利用しています。
ギンゴケ(左)とホソウリゴケ(右)
ハリガネゴケ
多くのコケは肥料を嫌いますが、ゼニゴケの仲間は富栄養な路地や花壇、畑を好みます。
ゼニゴケ
ヒメジャゴケ
● 人に利用されているコケ
エゾスナゴケ(屋上の緑化に役立つ)
ホソバオキナゴケ(園芸では山苔)
● 生態園のコケ、30年の変遷
開園して30年を経て、生態園の環境は大きく変わり、今では多様な生物が暮らす森林へと変わりつつあります。ここに生育するコケも変化し、今までに合計106種が確認され、最近の調査ではセン類54種、タイ類9種が確認されています。30年の変遷と現在の園内に生えているコケを紹介します。
コケが豊かな流れになったせせらぎ
水中に生える希産種ハヤマヤナギゴケ
生態園で発見された新種、コモチミドリゼニゴケ