令和2年度 企画展「ちばの縄文 ―貝塚からさぐる縄文人のくらし―」

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開催期間 令和2年10月10日(土)~12月13日(日)
     ※会期が変更となりました
会 場  千葉県立中央博物館 第1企画展示室ほか
入場料  一般500円、高校生・大学生250円
     中学生以下・65歳以上の方・障害者手帳等をお持ちの方は無料
     ※現在団体受付を中止しております


 

千葉は貝塚数日本一!
ドキドキな土器、ピカピカな石器、ふしぎな土偶、
カッコイイ骨角器、美しい骨も大集合!
縄文人のくらしをさぐってみよう!

 

 ちばは、全国随一の貝塚密集地帯。加曽利貝塚(千葉市)をはじめとする多くの大型貝塚を現在でも見ることができます。
 本展覧会では、それらの貝塚から発掘された土器、石器、土偶、骨や貝で作られたアクセサリーなどから、縄文人のくらしの様子をご紹介します。
 さらに、100年ぶりの里帰りとなる「銚子市余山(よやま)貝塚出土土偶」をはじめとする、ちばの縄文関連重要文化財3件も勢揃いします。

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関連行事は こちら


 

見どころ

序章

 2階ホールには遺跡の発掘現場を再現し、来場者を縄文の世界へと導きます。
 また、J1グランプリ2019第1位となった富津市前三舟台(まえみふねだい)遺跡から出土した石器と土器をお披露目します。

前三舟台遺跡出土遺物 木戸台遺跡

J1グランプリ2019 第1位獲得
富津市前三舟台遺跡出土石器・土器
富津市教育委員会蔵

横芝光町木戸台(きどだい)遺跡発掘調査風景
画像提供:公益財団法人千葉県教育振興財団

【1】 縄文研究のはじまり

貝塚は絶好のフィールド

 ちばは、日本一の貝塚密集地帯です。
 縄文研究の絶好のフィールドであるちばには、明治時代から多くの研究者・収集家たちが訪れ、盛んに発掘が行われました。
 その頃の発掘の様子や考古学史上に輝く貴重な遺物をご紹介します。

余山貝塚出土土偶

『下総余山出土の有髯土偶』

盛んに発掘が行われた遺跡の代表格・銚子市余山貝塚
銚子市余山貝塚出土土偶
東京国立博物館蔵
Image:TNM Image Archives
坪井正五郎1908「下総余山発見の有髯土偶」
(『東京人類学会雑誌』第262号)
余山貝塚出土土偶(辰馬)

 

 

 

 

明治末頃に発掘後、ちばへは約100年ぶりの里帰り
重要文化財 銚子市余山貝塚出土土偶
公益財団法人辰馬考古資料館蔵

考古学のものさしづくり

 考古学を研究する上で基本となる土器のものさしづくり(土器編年)や年代測定法についてご紹介します。
 縄文学の父と呼ばれる山内清男(やまのうちすがお)による最初の土器編年に用いられた、ちばの遺跡出土の土器を集めて展示します。

姥山 堀之内 江原台 岩井
市川市姥山(うばやま)貝塚出土浅鉢
加曽利E式
東京国立博物館蔵
Image:TNM Image Archives
市川市堀之内(ほりのうち)貝塚出土深鉢
堀之内2式
東京大学総合研究博物館蔵
佐倉市江原台(えばらだい)遺跡出土浅鉢
加曽利B2式
明治大学博物館蔵
柏市岩井(いわい)貝塚出土深鉢
安行1式
國學院大學博物館蔵

 

【2】 貝塚からさぐる縄文人のくらし

古環境をさぐる

 縄文時代の環境をさぐることは、縄文人のくらしを知ることにつながります。
 低湿地遺跡である雷下(かみなりした)遺跡と道免き谷津(どうめきやつ)遺跡(いずれも市川市)で行われた古環境復元の研究をご紹介します。

 

 

市川市雷下遺跡調査区
画像提供:公益財団法人千葉県教育振興財団

雷下遺跡

 

縄文人をさぐる

 考古学黎明期から現代に至るまで縄文人への関心は高く、最新の科学技術を用いた研究が続けられています。
 明らかになってきた縄文人の姿についてご紹介します。

 

 

 

ミトコンドリアDNA分析による縄文人のルーツをさぐる研究
茂原市下太田(しもおおだ)貝塚41号人骨出土状況
画像提供:茂原市教育委員会

下太田貝塚出土人骨

 

食生活をさぐる

 遺跡から出土する食べかす(動植物遺体)と道具類、自然科学分析の3つの視点から、縄文人の食生活をご紹介します。特に、人骨に残るコラーゲンから、当時の人々の食生活をさぐる炭素・窒素安定同位体比分析では、非常に興味深い結果が出ました。最新の研究成果をご紹介します。

大寺山イルカ 大寺山骨角器

イルカ類の骨と漁撈具が多数出土した東京湾口部の遺跡
左:館山市大寺山(おおでらやま)洞穴出土動物遺存体 右:館山市大寺山洞穴出土骨角器
千葉大学文学部考古学研究室蔵

道免き谷津

 

トチの実のデンプンを精製したと思われる木組遺構
市川市道免き谷津遺跡木組遺構出土状況
画像提供:千葉県教育委員会

活動範囲をさぐる

 遺跡からは、周辺の環境には生息しない動物の骨や、得ることのできない希少な石や貝などを素材とする遺物が見つかることがあります。
 ヒスイなどから、縄文人の広域的な活動の様子をご紹介します。

 

 

日本最古の丸木舟
市川市雷下遺跡丸木舟出土状況
画像提供:公益財団法人千葉県教育振興財団

雷下丸木舟
ヒスイ大珠

 

 

新潟県糸魚川市付近を産地とする希少な石・ヒスイ
柏市小山台(こやまだい)遺跡出土ヒスイ製大珠
千葉県教育委員会蔵

心をのぞく

 縄文人の祈りが込められた遺構や遺物から、当時の人々の心をのぞきます。

南羽鳥中岫

縄文のデスマスク
重要文化財 成田市南羽鳥中岫(なかのごき)1遺跡土坑出土品
成田市教育委員会蔵・千葉県立房総のむら寄託
画像提供:千葉県教育委員会

 

【3】 ちばの発掘最前線!

 現在進行形で発掘・整理作業が進められている遺跡も含め、最新の発掘・調査情報をご紹介します。

縄文早期の大規模集落跡から美しいビーズ
船橋市取掛西(とりかけにし)貝塚出土ツノガイ類装飾品
船橋市教育委員会蔵

ビーズ

 

おわりにかえて

幸田貝塚出土品

縄文人のくらしに関わる膨大な量の遺物
重要文化財 松戸市幸田(こうで)貝塚出土品
松戸市蔵
画像提供:千葉県教育委員会

 

関連行事

上映会「縄文文化とその魅力」
(事前申込制各回42名、無料)

11月3日(火・祝)13時30分~14時15分
11月28日(土)  12時~12時45分、15時~15時45分
12月10日(木)  13時30分~14時15分

 縄文時代研究の第一人者である小林達雄氏(國學院大學名誉教授)と岡本東三氏(千葉大学名誉教授)による、この企画展のための特別対談を記録した映像を上映します。

 

土器ッと古代“宅配便”「勾玉(まがたま)づくり」
(事前申込制各回12名、材料費350円が必要)

10月11日(日)、11月8日(日)、12月6日(日)
各日10時30分~12時、13時30分~15時

縄文時代の勾玉を模したペンダントづくりを体験できるワークショップです。

 

 

縄文の日

11月28日(土)

 千葉県立中央博物館、千葉県立中央図書館、千葉市立加曽利貝塚博物館、千葉市生涯学習センター、千葉市中央図書館が連携し、それぞれの特色を活かしたイベントを開催します。

当日は千葉県立中央博物館、千葉市立加曽利貝塚博物館、千葉市生涯学習センターの3会場を結ぶシャトルバスを運行します。
※詳細は各会場のウェブサイト等でご確認ください。