2019年度(2019.04–2020.03)の常設展示更新情報

生物の分類展示室に「ツノシマクジラ」頭骨の展示を設置しました

(2020.01) new!!

 

令和元年度の企画展「ほにゅうるい」で大人気だった「ツノシマクジラ」の頭骨を、生物の分類展示室で常設展示することとなりました。ツノシマクジラは2003年に記載された、ヒゲクジラの仲間です。体長は9〜11m、餌はオキアミ類や魚と推測されていますが、世界でも観察例や漂着例が少なく、まだわからないことが多い謎のクジラです。

 

この個体は体長約9mで、2017年6月に勝浦市に漂着したものを、当館が回収して標本化しました。千葉県の海に暮らす稀少なクジラの頭骨を、間近に観察することができます。

 

 

 


「自然と人間のかかわり展示室」のパネルを更新しました

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常設展示「自然と人間のかかわり展示室」
    大項目「谷津田の稲作と自然のかかわり」
    中項目「谷津田のすがた」
    小項目「古くから開かれた谷津田」の中の、
    「花粉はタイムカプセル」パネルを更新しました。


祝「チバニアン」正式決定!

チーバくんタイトル

千葉県マスコットキャラクター チーバくん

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 かねてから申請されていた、市原市田淵の養老川沿いに露出する77万年前の地磁気逆転地層を、前期更新世と中期更新世の境界の「国際境界模式層断面とポイント(GSSP)」とする件について、2020年1月に国際地質科学連合で正式に認められました。地球の歴史年表に晴れて「チバニアン(期)」の名称が載ることになります。(GSSPは、Global Boundary Stratotype Section and Pointの略称です)

>> 申請チームのプレスリリースはこちらから


 当館では、地磁気逆転地層のはぎ取り断面標本など「チバニアン」関連展示を行っており、GSSP認定を受けて更新を行いました。

 

はぎとり

 

「チバニアン(期)」の始まりを示す「地磁気逆転地層」のはぎ取り標本を展示しています。ただし、国際標準模式地の市原市田淵の養老川沿いの露頭は、国の天然記念物に指定され保護されていることから、本標本は約1.5km西方の市原市柳川地区に露出する地層を採取しました。田淵と同じ「白尾火山灰層」が明瞭に見られ、その約1m上位に地磁気逆転の位置が存在します。房総の地学展示室のカウンターで「チバニアン」の意義を説明した解説シート「『千葉時代(チバニアン)』ついに誕生!」を配布しています。

 また、今回のはぎ取り地層のすぐ近傍から産出した、クモヒトデ化石と二枚貝化石も展示しています。クモヒトデ類は、ハコクモヒトデ、リュウコツクモヒトデの仲間の2種類が確認されています。これらは、現在も、三陸以南の水深数10〜数100mの海底に生息しています。

 

クモヒトデ

 

 また、「房総の地学」展示室出口付近の廊下には、「地球磁場とその逆転」について展示しています。地球磁場の逆転を世界で初めて提唱した、日本の京都帝國大学教授松山基範(もとのり)博士の功績と、博士が最初に逆転した地磁気を持つ岩石を発見した兵庫県豊岡市の玄武洞の玄武岩について、紹介しています。

松山博士

 

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地磁気逆転

地磁気逆転2

地学展示室カウンターに、詳しい解説資料があります。ご自由におとりください。