地域研究課題(生命誌系2)
研究タイトル | 生態園の生態系変遷に関する野鳥調査 |
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研究代表者 | 大庭照代 |
研究分担者 | 平田和彦、生態園野鳥調査ボランティア(4名) |
研究内容 | 平成元年(1989年)に生態園総合研究の一環として開始された生態園の野鳥調査は、野鳥の生息状況(種類・個体数・生息地点)を長期的に記録し、陸上生態系の変遷や人為影響、地域の生物多様性の研究、生態園の運営管理に必要な基本的資料としている。調査頻度は予算減により年々減少し、現在では週1回、生態園野鳥調査ボランティアが園内一周ルートを歩いて記録し、結果は生態園内で即日公開される。調査データは研究員が精査し、年度末に取りまとめる。 |
研究タイトル | 房総のヒメコマツの保全生態学的研究 |
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研究代表者 | 尾崎煙雄 |
研究内容 | 近年急速に減少している房総丘陵のヒメコマツ個体群について、モニタリング調査を行い、その保全に向けた研究を行う。 |
研究タイトル | 生態園の生態系変遷に関する研究 |
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研究代表者 | 由良 浩 |
研究分担者 | 林 紀男、倉西良一、山本伸子 |
研究内容 | 植物、水生昆虫、ブランクトンなどの生物相を調査し、水質データ、気象データなどとともに長期的に記録を蓄積して、生態園における生態系管理や教育普及に役立てていく。さらに、これらを開園以来の既存のデータや在来の里山における資料とも比較して、都市近郊域における生態系の再生過程を明らかにする。 |
研究タイトル | 砂浜植物の保護増殖 |
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研究代表者 | 由良 浩 |
研究内容 | 千葉県をはじめとして海岸植物、特に砂浜と塩性湿地の植物は全国的に激減している。千葉県に生育する海岸植物を対象に海岸植物の生態を明らかにし、最適な保護策を考察する。 |
研究タイトル | 千葉県における原生生物等の生息状況 |
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研究代表者 | 林 紀男 |
研究内容 | 千葉県内の池沼、ダム湖、水田など陸水域に生息する原生生物等の浮遊・付着生物の分布状況を網羅的に踏査し、県内生物相に関する同分類群の基礎的知見を集積する。 |
研究タイトル | 千葉県の水辺環境に暮らす昆虫類の分布特性 |
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研究代表者 | 倉西良一 |
研究分担者 | 外部研究者と市民(若干名) |
研究内容 | 千葉県内の河川や湖沼においてその水生昆虫相を始めとする昆虫相を明らかにし、その特徴となる昆虫の調査を行う。特に、房総半島に分布する絶滅危惧種『シャープゲンゴロウモドキ』などの昆虫について保全生物学的研究を行う。 |
研究タイトル | 浦賀水道の海鳥相モニタリング |
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研究代表者 | 平田和彦 |
研究内容 | 東京湾(浦賀水道)に生息する海鳥相を長期モニタリングする。海底地形や海流、周辺海域における漁業などとの関係に着目して、海鳥相の季節変化および年変化について検討する。なお、航行する船舶の多い当海域における海鳥相のモニタリングは、油汚染等の有事におけるベースラインデータとしても重要である。 |
研究タイトル | 東京湾岸域におけるウミネコの繁殖生態 |
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研究代表者 | 平田和彦 |
研究分担者 | 外部研究者(若干名) |
研究内容 | 近年、東京都東部においてウミネコの繁殖規模が急速に拡大しており、千葉県西部にも進出する勢いである。これに伴い、騒音や糞害による周辺住民との軋轢が問題となっている。基礎的な繁殖生態をモニタリングすることで、繁殖拡大の要因を探るとともに、これらの問題解決に役立てる。 |