文化財建造物

明治32年(1899)建造の学校建築である重要文化財「旧学習院初等科正堂」と、安永9年(1780)に安房郡丸山町に建てられた重要文化財「旧御子神家住宅」、寛延4年(1751)に富津市亀沢に建てられた県指定有形文化財「旧平野家住宅」の2棟の民家建築が移築公開されています。

旧学習院初等科正堂(国重要文化財)

この建物は、明治32(1899)年に、学習院初等科正堂(講堂)gakusyuinとして、四谷区尾張町に建てられました。昭和12(1937)年、正堂を新築するのに伴って、下総御料牧場のあった印旛郡遠山村(成田市の一部)に移築され、遠山地区の小・中学校の講堂に使用されていましたが、昭和48(1973)年千葉県に寄贈され、現在の場所に移築しました。国の重要文化財に指定されています。

西洋建築のデザインを取り入れながら、日本の伝統的な木造建築の技術で造られた、この時期の数少ない講堂建築として貴重です。


 

旧御子神家住宅(国重要文化財)

旧御子神家住宅(国重要文化財)南房総市(旧丸山町)に、安永9年(1780)に建てられた中規模農家です。
国の重要文化財に指定されています。
この建物は、
(1)客座敷のまわりに縁側をめぐらしていること
(2)引き違いの板戸の内側に一枚の障子が付くこと
(3)座敷と土間の屋根が一つになっている(直屋型)
など、今日に伝えられている安房地方の代表的な農家住宅の特徴をもっています。


 

旧平野家住宅(県指定有形文化財)

旧平野家住宅富津市に寛延4年(1751)に建てられた名主の農家です。
県指定有形文化財(建造物)に指定されています。
建坪は58坪(191.47㎡)で、当時の農家建築としては、最大級の大きさです。建物の四方の軒は、桁を前方に持ち出して張り出しを大きくしており、そそり立つような屋根の量感が強調されています。
また、来客のもてなしに重点をおいたつくりで、当時の名主の生活をしのぶことができます。