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 森はきのこがいなくては生きていけません。森は人々の営みを生み出します。森ときのこと人々の文化。この不思議な関係を多方面から紹介します。また、当館が開館以来収集してきた西洋と日本の菌類図譜集を一挙に公開します。

 
★「きのこワンダーランド 1期」の内容はこちら

<主な展示項目>
  • きのこって何?
  • 毒きのこ図鑑
  • ポーズをとるきのこ
  • ヒトときのこ
  • きのこの不思議
  • 房総のきのこ
  • 世界のきのこ意匠(デザイン)
  • 菌類と発酵


 


◉きのこって何?
 きのこは菌類,かびの仲間です.菌類は動かず,まわりの物質を溶かして栄養を吸収するという戦略で,動物や植物と異なる進化をとげてきました.その結果,菌の体は糸状に伸び,網の目状に広がる「菌糸」となりました.
 菌糸はあらゆるところに忍び込み,分解したものを菌糸の表面から栄養として吸収することができます.そして,菌類が繁殖のために「胞子」をつくり飛ばすために巨大化した器官が「きのこ」なのです.

胞子を飛ばす(大作晃一 撮影)


◉毒きのこ図鑑
 日本に産することが知られているきのこは約3000種,実際はこの3倍の数があると考えられています.そのなかで約1割が毒きのこと考えられ,腹痛をひきおこす程度の毒から死にいたる猛毒のものまであります.
 千葉県でも既知のきのこ約700種のうち約50種が毒きのこです.きのこの毒の化学成分は様々で,そのきのこが毒かどうかはヒトが中毒をおこして初めてわかります.ここでは,千葉県や日本に見られる特色のある毒きのこを紹介します.

ドクツルタケ
 


◉ポーズをとるきのこ
 高性能の顕微鏡やDNA解析の手法を持たなかった18世紀の生物学にとって,新種の生物を記録する方法としては,当時の最先端の技術で生物画をつくることが唯一の方法でした.そのため18世紀から19世紀にかけて描かれた生物画は,肉眼のレベルを超えるような超絶技巧の手法でつくられています.
 そのような気迫にみちた生物画をみていくと,意外にも人のようにポーズをとっているかのような絵もあり,その気品にみちた姿に魅了されてしまいます.

 
セイヨウタマゴタケ


◉ヒトときのこ
 突然目の前にあらわれ,忽然と消えてしまう色鮮やかなきのこ.また,そのきのこを食べることによって,幻覚を見たり,お腹をこわしたり,苦しみぬいて死んでしまったり,場合によっては病気がなおったりするきのこに,昔の人は神の存在を感じたことでしょう.生薬としてのきのこは中国のマンネンタケなどが有名ですが,アイスマンが持っていたきのこから,古来,世界中できのこが薬用として使われてきたことがわかります.
 


◉きのこの不思議
 きのこは分解できる有機物,すなわち「食べるもの」があれば,色々なところに生えてきます.埋もれた木はもちろん,家の柱や畳,動物の糞,モグラ類の古いトイレ,昆虫のからだなどからも生えてきます.また暮らしぶりも様々で,動物であるセンチュウを捕まえて食べてしまったり,逆に動物のシロアリに栽培されて食べられたり.時に臭いにおいのきのこもありますが,それは胞子を分散させるための生活の知恵だったりもします.

 

ヒメシバフタケ


◉房総のきのこ
 中央博物館ができる前は,調査も不足し資料もほとんどなく,千葉県にどんなきのこが見られるかよくわかっていませんでした.中央博の約30年間の活動のなかで,県内から約2万点の標本をあつめ,県内で707種のきのこ類が明らかになっています.
 その結果,千葉県のきのこ相は,1)シイ・カシの森のきのこに特徴があること,2)マツ林,イヌシデ・コナラの里山のきのこ相にも特徴があることが明らかになりました.


   
  チャオニテングタケ



 
◉世界のきのこ意匠(デザイン)
 世界には、きのこを象ったり描いたりした品物がたくさんあります。かつて人々は身近に採れるきのこを意匠としていました。これらからは、きのこを通して森を見るように、その国の森林環境やさまざまな思想をみることができます。きのこの生態やその背景を知っていれば、さら深く楽しむことができます。ジャンルを超えた楽しみ方もまた格別です。

会場の様子

◉菌類と発酵
 発酵に関わる生物としてよく知られているコウジカビや酵母は、きのこと同じ菌類の仲間です。発酵の秘密やお酒をはじめとする、いろいろな発酵食品を紹介します。

寺田本家のもろみ仕込み


 
【関連行事】
オープニングイベント
  
7月22日(土) 終了しました
  9月16日(土) 終了しました

つくって遊ぼう
  
展示期間中の土曜・日曜・祝日

なめじろうとクイズ対決
  8月6日(日)、8月27日(日) 終了しました
  12月17日(日)

オクトーバーフェスト
  
10月7日(土)、8日(日) 終了しました

  
   
くわしくはこちら
(pdf:3.4MB)


●講演会
8回の講演会とシンポジウムをとおして、きのこの不思議にせまります。
入場料必要
【当日申込 、対象 : 小学生以上(小学生は保護者もご参加ください)、 先着150名】

1)「カバの汗・きのこの毒」 
終了しました
 日時 7月30日(日),13時30分〜16時
 演者 橋本貴美子(東京農業大学)
 内容 カバの汗はなぜ赤いか?に始まる研究が、猛毒菌カエンタケやニセクロハツの毒成分の解明にどうやって繋がったのか?天然物化学の専門家が語ります。
2)「ランときのこと森の不思議」
 終了しました
 日時 8月20日(日),13時〜16時
 演者 奈良一秀(東京大学)・大和政秀(千葉大学)
 内容 今、話題の「きのこを食べる植物」と菌類の不思議な関係、そしてきのこ無しでは生きていけない森の話を専門家が紹介。
3)「映画の中のきのこ」 終了しました
 日時 9月23日(土),13時〜16時
 演者 飯沢耕太郎(きのこ文学研究家/写真評論家)・扇千恵(ギャラリーきのこ)
 内容 日本のきのこ映画「マタンゴ」を、また、様々な映画の中の「きのこ」を、二人の専門家が熱く語ります。質問タイムも予定しています。
4)「絵画史から見たきのこ」 終了しました
 日時 10月1日(日),13時30分〜15時30分
 演者 平松洋(美術評論家/フリーキュレーター)
 内容 モチーフは神話に限られていた西洋絵画に、いつ、どうやって「きのこ」が登場するのか、アルチンボルドから妖精画まで、専門家によるスリリングな謎解き。
5)「切手に見る海外のきのこ」 終了しました 
 日時 10月21日(土),13時30分〜15時30分
 演者 石川博己(きのこ切手収集家)
 内容 日本一の「きのこ切手」収集家をお招きし、切手をとおしてみた海外事情と「きのこ切手」の魅力をお話いただきます。
6)「きのこと健康」 終了しました 
 日時 11月12日(日),13時30分〜15時30分
 演者 江口文陽(東京農業大学)
 内容 健康によいとされてきたきのこ。様々なきのこを例に、科学的な根拠とその効用について専門家にご紹介いただきます。
7) 「マツタケ栽培最前線」 
 日時 11月23日(木祝),13時〜16時
 演者 山中高史(森林総合研究所)・白坂憲章(近畿大学)・吉村文彦(まつたけ山復活させ隊)
 内容 万葉集にも登場するマツタケ。その人工栽培にむけての取り組みについて、専門家による三者三様の熱い取り組みを紹介します。
8)「文学・漫画の中のきのこ」 
 日時 12月9日(土),13時30分〜15時30分 
 演者 飯沢耕太郎(きのこ文学研究家/写真評論家)
 内容 文学作品の中に登場するきのこはどれも魅力的!文学や漫画にとってきのことは何なのか、専門家の目から語っていただきます。


ミュージアム・トーク(研究員による展示解説)入場料必要
  担当研究員によるミュージアム・トーク(展示解説)を行います。

  1日2回 11:00〜11:30/14:30〜15:00   
  日程と内容は、ミュージアム・トークのウェブページでご確認ください。


 


◉きのこって何?
 動物でもなく植物でもない、きのこの謎を大解剖。
 きのこは胞子でふえて菌糸で広がります。

オオシロカラカサタケ
輪になって生えるオオシロカラカサタケ


◉ヘンテコなきのこ
 「これってきのこ??!」というような形や色をしたものも!ひとめ見たらわすれられないヘンテコなきのこが大集合。

アカヒトデタケ
アカヒトデタケ (大作晃一 撮影)
 


◉闇に光るきのこ
 世界には闇夜に光るきのこが沢山! この夏限定光るヤコウタケを大公開。

 ヤコウタケ
ヤコウタケ (加藤恵美子 撮影)


◉不思議なきのこライフ
 死体の跡に生えるきのこ、うんこから生えるきのこ、モグラの便所を掃除するきのこ、虫から生えるきのこなど、きのこの不思議な暮らしを紹介。

死体跡のきのこ
ポッサムの死体跡のきのこ

 


◉食べるな危険、毒きのこ
 ひとくち食べただけで死んでしまう猛毒きのこなど、危険なきのこを紹介。
 
カエンタケ
カエンタケ (浅井郁夫 撮影)


◉食べ物をおいしくする発酵パワー
 味噌・醤油・酒・チーズは、きのこの仲間のかびがつくりだす発酵食品。大昔から利用してきた発酵の力を紹介。

チーズを作るカビ   
  チーズを作るカビ(拡大模型)



 
◉世界のきのこ文化
 昔話にも登場するきのこ。ロシアのマトリョーシカから日本の根付まで、世界で愛されてきたきのこの文化を紹介。

1910年頃の米国の絵葉書


《会場にひろがるきのこワールド》
 
きのこハウス
きのこハウス