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平成25年度 トピックス展 千葉県のレア・アース鉱物

会期:平成25年4月27日(土)~7月15日(月祝)
会場:千葉県立中央博物館 本館 房総の地学展示室前


レア・アース(希土類元素)は,近年,現代社会に欠かせない鉱物資源として注目されています.
平成24年12月,レア・アースを含む特殊な鉱物「チェフキン石」が千葉県で発見・記載されました(日本で2例目).本展示では,チェフキン石の標本を展示すると共に,その特徴や産状などを紹介します.
 

●レア・アースとは?

中央の褐色の結晶がチェフキン石.サイズは0.1㎜程度(国立科学博物館蔵)「レア・アース」は「希土類元素(Rare Earth Element)」のことで,元素周期表のうち,よく欄外にある「ランタノイド」にスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)を加えたもの(3A族の第4〜6周期の元素)のことを言います.これらの元素は,特殊な鉱物に含まれますが,元素の化学的性質がよく似ているため,相伴って存在することが多く,分離が難しいという特徴があります.現代における新素材やIT関連機器にはなくてはならない元素ですが,日本では産出量が少なく,工業用材料のほとんどは,中国からの輸入に依存しています.
 千葉県は,もともと「石なし県」であり,一般的に鉱物の産出に乏しい地域で,レア・アースを含む鉱物はほとんど知られていませんでしたが,最近,南房総市から,国内では2例目の特殊なレア・アース鉱物が見いだされました.それが「チェフキン石」と呼ばれる鉱物です.
 

●チェフキン石(chevkinite)の化学組成

 (Ce,La,Ca,Na,Th)4(Fe2+,Mg)2(Ti,Fe3+)3Si4O22 珪酸塩鉱物[単斜晶系]
 レア・アースとしては,セリウム(Ce),ランタン(La)を多く含みますが,そのほかに,スカンジウム(Sc),イットリウム(Y),ネオジム(Nd),プラセオジム(Pr),サマリウム(Sm),ガドリニウム(Gd),ジスプロシウム(Dy)なども少量含まれます.元素周期表(赤地部分がレア・アース元素)
 

●チェフキン石の産状

 チェフキン石は新第三紀中新世前期(約2,300万年前)の頁岩中に挟まれる緑色凝灰岩中に産出します(南房総市荒川).チェフキン石の産状