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石に穴を掘って暮らす甲殻類・ヨツバコツブムシ


ツバコツブムシ
背面からみたヨツバコツブムシ。体長約1cm。

 甲殻上綱(こうかくじょうこう)・等脚目(とうきゃくもく)のコツブムシの仲間は、ダンゴムシに近縁の動物で、おもに潮間帯に生息しています。コツブムシの仲間には、流木や石に穴を掘って暮らす種類がいます。
 2007年6月、いすみ市日在(ひあり)の夷隅川(いすみがわ)の潟湖(せきこ)潮間帯において、コツブムシの仲間が作ったものと思われる無数の穴のあいた石を見つけ、その一部を博物館に持ち帰りました(図2)。縦の最大長8.5cm、最大幅17.5cmの石を割ってみたところ、穴のひとつひとつに等脚類(とうきゃくるい)がもぐりこんでおり(図3)、その数は49個体にものぼりました(図4)。くわしく調べた結果、これはヨツバコツブムシ Sphaeroma retrolaevis という種類であることがわかりました。
 最近、広島県東広島市地先の瀬戸内海に浮かぶ島の侵食作用に大きな影響を与えているとして話題になっているナナツバコツブムシ Sphaeroma sieboldii は、ヨツバコツブムシと同じ属(ぞく)に含まれる類似種です。
  現在、海の博物館展示室で、ヨツバコツブムシの標本と、それに穴を掘られた石を展示しています(図1)。
 
 体験カウンター
図1 ヨツバコツブムシを体験カウンターで展示しています。
 図2 持ち帰った石。無数の穴はヨツバコツブムシが掘ったもの。
図2 持ち帰った石。無数の穴はヨツバコツブムシが掘ったもの。

 石の断面

図3 石の断面。ひとつの穴に1個体のヨツバコツブムシが入っています(矢印)。


 石から取り出したヨツバコツブムシ
図4 図2の石から取り出したヨツバコツブムシ。
 
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