千葉県立中央博物館 大多喜城分館

 

当館は、「房総の城と城下町」を常設展のテーマとした歴史博物館で、房総の中世・近世の城郭とそれに関わる武器・武具や調度品・古文書及び武家社会や城下町の生活などに関する資料を展示しています。

当館は、千葉県指定史跡「上総大多喜城本丸跡」に昭和48年建設工事着工、50年3月竣工、館内整備を経て同年9月10日城郭様式(3層4階の鉄筋コンクリート造)の千葉県立総南博物館として開館しました。
昭和58年には普及活動の場として、隣接地に研修館を建設しました。
平成18年4月からは千葉県立中央博物館の大多喜城分館となっています。

〒298-0216 千葉県夷隅郡大多喜町大多喜481
TEL 0470-82-3007  FAX 0470-82-4959

大多喜の中世の頃の地名は、資料の中に小田喜と見られますので、大多喜城も、その頃は小田喜城ないしは小田喜の城と呼ばれていたと思われます。
16世紀の前半代に武田氏が入城したと言われていますが、天文期(1532~1555)に安房の里見氏の重臣であった正木氏が入り、以後4代にわたり、上総正木宗家の居城として発展します。
その後、1590年(天正18年)に北条氏の小田原城が豊臣秀吉に攻め落とされると、徳川家康は江戸城に入り、小田喜城を家臣の本多忠勝に与えて安房の里見氏の勢力をおさえようとしました。
当時の城のようすについて、1609年(慶長14年)にここを訪れたスペイン人のドン・ロドリゴは、「城は高台にあって濠に囲まれ、城門は大きく全て鉄でできており、厳重に警戒されている。また、城の内部は金や銀の配色で美しく、立派な武器庫もあった。」(日本見聞録)と、驚いています。
城主は本多氏3代のあと、阿部・青山・稲垣氏へと引継がれ、1703年(元禄16年)松平(大河内)正久となりました。松平氏は9代続き廃藩置県を迎えます。

 分類城主石高在城期間備考
1中世大多喜城武田氏
(信清・直信・朝信)
--16世紀代正木氏以前に在城か?
正木 時茂1545~1561
(天文14~永禄4)
正木時綱嫡子 里見氏を代表して上杉謙信等と交渉する
大膳亮と称す
正木 信茂1561~1564
(永禄4~永禄7)
 
正木 憲時1566~1581
(永禄9~天正9)
大膳亮と称す
正木 時茂(時堯)1581~1590
(天正9~天正18)
里見義頼の次男で小田喜正木氏を継承
2近世大多喜城本多 忠勝十万石1590~1601
(天正18~慶長6)
徳川四天王の一人とうたわれた家康の重臣 天正18年秋に入城
その後、伊勢国(三重県)桑名城に移る
本多 忠朝五万石1601~1615
(慶長6~元和元)
本多忠勝の次男 大坂夏の陣で戦死
本多 政朝五万石1615~1617
(元和元~元和3)
本多忠朝の甥 播磨国(兵庫県)熊野城に移り、後に姫路城主となる
阿部 正次三万石1617~1619
(元和3~元和5)
相模国(神奈川県)小田原城に移る 後に大坂城代となる
青山 忠俊二万石1623
(元和9)
下総国網戸に移る
阿部 正能一万石1638~1671
(寛永15~寛文11)
武蔵国(埼玉県)忍城に移る
阿部 正春一万六千石1671~1702
(寛文11~元禄15)
三河国(愛知県)刈谷城に移る
稲垣 重富二万五千石1702
(元禄15)
領地が狭いため、わずか21日で下野国(栃木県)烏山城に移る
松平 正久二万石1703~1720
(元禄16~享保5)
相模国甘縄城より大多喜城に移り、子孫世襲して明治維新に至る
松平 正貞二万石1720~1749
(享保5~寛延2)
松平正久の嫡男
松平 正温二万石1749~1767
(寛延2~明和4)
松平正貞の養子 松平信祝の第三子
松平 正升二万石1767~1803
(明和4~享和3)
松平正温の嫡男 城主在任約36年
松平 正路二万石1803~1808
(享和3~文化5)
松平正升の嫡男
松平 正敬二万石1808~1826
(文化5~文政9)
松平正路の嫡男
松平 正義二万石1826~1837
(文政9~天保8)
松平正路の第四子 松平正敬の養子となる
城内に藩校明善堂を設立する
松平 正知二万石1837~1862
(天保8~文久2)
松平正敬の次男 松平正義の養子となる
夷隅の海岸に砲台を築き、黒船の来航に備える
松平 正質二万石1862~1871
(文久2~明治4)
間部詮勝(幕府老中)の第五子 松平正和の養子となり幕府の老中格に進み、鳥羽伏見の戦いに出陣
明治2年版籍を奉還する 本姓に復して大河内と改姓 大多喜藩知事となる
明治4年 280余年にわたる大多喜城の歴史に終止符を打つ

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