「市民研究員が地衣類の新種を発表」
当館の市民研究員、東(ひがし)あずささんが、地衣類の新種を発表しました。


 東さんは2009年から,海岸の岩場に生えるスミイボゴケ属の地衣類を研究していましたが,新種を発見し論文を日本地衣学会の学会誌Lichenology(ライケノロジー)に投稿していましたが,2017年6月15日に発行されました.新種の学名は,日本の地衣類研究の大家吉村庸(よしむらいさお)先生を記念しBuellia yoshimurae(ブエリア ヨシムラエ),和名は海岸に生えることに因みハマスミイボゴケとしました.
 *論文: Higashi A., Yoshikawa H., Watanuki O. & Harada H. 2017. Marine and maritime lichens of Japan (1). Buellia yoshimurae sp. nov. Lichenology 16 (1): 1-13.

ハマスミイボゴケ


海岸の明るい岩の上に生える、白っぽい地衣類です



近寄ってみると、丸い黒いものがいっぱい、子器(しき)といって、胞子を作る器官

◆新種を発表した市民研究員

東あずさ(ひがしあずさ)
市原市在住, 千葉県立千葉盲学校に勤務 

地衣類との出会い.「2006(平成18)年7月,職場の異業種体験研修で、県立中央博物館に4日間お世話になった時に,地衣類担当の原田先生に1日対応していただき,地衣類を知ったのがきっかけです.それからは,これまで全く意識したことがなかった地衣類が,どこへ行っても目に入るようになり,こんなに身近にあることに驚きました.」 

観察会への参加.「2006(平成18)年11月に群馬県の赤城山で開催された日本地衣学会主催の観察会に参加. 山で見る地衣類は非常に綺麗でますます興味がわきました.」 

地衣類の研究. 「その後,中央博主催の連続講座「地衣類の分類」を受講し,毎月1回地衣類を顕微鏡で観察しました.また,2009(平成21)年からは市民研究員となり,海岸のスミイボゴケについて研究を始めました. 
月に1回しか研究できなかったためなかなか進みませんでしたが,周りの方や先生に協力していただき,やっと調べ終わることができました.」