【関連行事】
オープニングイベント
  
7月22日(土)、9月16日(土)

つくって遊ぼう
  
展示期間中の土曜・日曜・祝日

きのこクイズ大会
  8月6日(日)、8月27日(日)、12月17日(日)

オクトーバーフェスト
  
10月7日(土)、8日(日)

●講演会
8回の講演会とシンポジウムをとおして、きのこの不思議にせまります。
入場料必要
【当日申込 、対象 : 小学生以上(小学生は保護者もご参加ください)、 先着150名】
1)「カバの汗・きのこの毒」 
  日時 7月30日(日),13時30〜16時 
  演者 橋本貴美子(慶応大学)

2)「ランときのこと森の不思議」 
  日時 8月20日(日),13時〜16時 
  演者 奈良一秀(東京大学)・大和政秀(千葉大学)

3)「映画の中のきのこ」 
  日時 9月23日(土),13時〜16時 
  演者 飯沢耕太郎(きのこ文学研究家/写真評論家)・扇千恵(ギャラリーきのこ)

4)「絵画史から見たきのこ」 
  日時 10月1日(土),13時30〜15時30 
  演者 平松洋(美術評論家/フリーキュレーター)

5)「切手に見る海外のきのこ」 
  日時 10月21日(土),13時30〜15時30 
  演者 石川博己(きのこ切手収集家)

6)「きのこと健康」 
  日時 11月12日(日),13時30〜15時30 
  演者 江口文陽(東京農大)

7) 「マツタケ栽培最前線」 
  日時 11月23日(木祝),13時〜16時  
  演者 山中高史(森林総合研究所)・白坂憲章(近畿大学)・吉村文彦(まつたけ山復活させ隊)

8)「文学・漫画の中のきのこ」 
  日時 12月9日(土),13時30〜15時30 
  演者 飯沢耕太郎(きのこ文学研究家/写真評論家)


ミュージアム・トーク(研究員による展示解説)入場料必要
  担当研究員によるミュージアム・トーク(展示解説)を行います。

  1日2回 11:00〜11:30/14:30〜15:00   
  日程と内容は、ミュージアム・トークのウェブページでご確認ください。

 


 きのこは、木の子とも言われ、森の添え物のように思われてきました。展示では、きのこ(菌類)は実は森の主役であり、森はきのこ無しでは生きていけないことを、実物標本・模型・写真などを通して紹介します。菌糸でふえて胞子で広がる菌類の生物としての暮らしぶり、森の掃除屋さんといわれるように落ち葉を分解し倒木を土に還す役割、そして植物と共生し森を土の中から支える菌類の働きなどを紹介します。あわせて、食・毒きのこ、薬になるきのこ、房総のきのこ文化や発酵文化、そして世界各地のきのこ文化の素晴らしさや楽しさも展示します。きのこってスゴイ、きのこは素敵、を体験していただきます。

<主な展示項目>
きのこはすごい 1
《きのこがつくった地球の森》
《きのこは分解が得意》
《いろんな形のきのこ》
きのこはすごい 2
《食べたらキケン!毒きのこ》
《ひかるきのこ》
《薬になるきのこ》
《虫からでる冬虫夏草》
《マツタケ!マツタケ?》
房総ときのこ
《里山の管理方法はきのこを管理することだった》
《房総のきのこ文化》
《房総にみられる発酵食品》
《房総のきのこ研究》
貴重な資料
《カール・フォン・リンネの自然の体系(初版)》
《欧州や日本の貴重な菌類図譜集》
《南方熊楠のきのこ図(原図)》
きのこは素敵
《きのこと民族--世界で様々きのこグッズ》
《見事!きのこ紙物コレクション》
《松茸狩をいざなう鉄道パンフ》
《会場にひろがるきのこワールド》

関連行事はこちら

 
《きのこがつくった地球の森》 
 約4億年前に水中で暮らして板菌類(きのこ)と植物は「菌根」をつくり共生状態になって上陸し、きびしい環境だった陸上に森をつくりました。現在でも陸で暮らす植物のほとんどは菌類と共生して暮らしています。森はきのこ無しでは生きていくことができません。その姿を化石、レプリカ、写真等で紹介します。
   
  3000万年前のサルノコシカケの化石(国立科学博物館所属) 外生菌根の拡大模型 外生菌根の横断面(ブナ実生、周囲の白い部分が菌糸)
 
《きのこは分解が得意》 
 菌類は胞子と菌糸でできています。森の中で生み出される落ち葉や倒木はきのこによって分解されます。糞もふくめて地球の生物がうみだしたものの多くは、菌類によって分解されていきます。
 
 

 
  きのこによって分解される落ち葉 オオホウライタケの下には白い菌糸マット。菌糸マットは落ち葉を分解。 エゾシカの糞からでたシラゲウシグソヒトヨタケ
 
《いろんな形のきのこ》 
 きのこは胞子を飛ばすためのものですが、形はさまざまで、なかなかあなどれない形をしたものが沢山あります。その形には胞子を飛ばす秘密が隠されていたり、昆虫にアピールする形であったりと、その理由は様々。その多様な色や形をもったきのこを、実物・模型・標本で紹介します。
   
 
 アカイカタケの仲間 キツネノロウソク ヒメツチグリ属のきのこ ニオウシメジ
 
   《食べたらキケン!毒きのこ》  
食べたら危険な毒きのこを紹介し、その特徴や中毒例、迷信などを紹介します。猛毒きのこの御三家(ドクツルタケ、タマシロオニタケ、カエンタケ)、中毒例が多い御三家(クサウラベニタケ、カキシメジ、ツキヨタケ)、さわっても危険なカエンタケ。などなど
 
 
 《ひかるきのこ》(1期のみ)
 みずから光をはなつ発光性のきのこも自然界にはみられます。千葉県にはヤコウタケとアミヒカリタケが知られており、展示ではヤコウタケの実物を展示し鑑賞していただきます(瓶栽培品を3日間交代くらいで継続展示、常時約10本の栽培瓶を並べる予定)
 
 
   《薬になるきのこ》  
中国からつたわった漢方薬。日本でもマンネンタケ(霊芝)、メシマコブ、カバノアナタケ、エブリコ、ブクリョウ、チョレイマイタケ、雷丸、冬虫夏草などが、漢方薬として利用されている。その実態を標本と製品で一挙公開。また中米で利用されてきた催幻覚性きのこの民族も紹介します。
   
 
   《虫からでる冬虫夏草》  
 虫から発生するきのこをみて、昔の人は冬虫夏草とよびました。昆虫に寄生し、昆虫の生き方をコントロールするかのように見える菌類を一挙公開します。
  
 
   《マツタケ!マツタケ?》  
 日本でみられるマツタケの仲間は4種類。千葉県でみられるものはそのうち、バカマツタケとニセマツタケです。百貨店などに並ぶ日本に輸入されて販売されるマツタケの仲間(オウシュウマツタケ、アメリカマツタケ)の正体とその見分け方を一挙紹介。

 
   《里山の管理方法はきのこを管理することだった》  
 日房総で江戸時代頃からずっと千葉県の風景だった里山。房総の里山は主にマツ林だったことが知られています。そのマツ林は不安定な二次林であり、マツと共生するきのこの生育をコントロールすることにより、不安定なマツ林を安定的にコントロールしてきたことを紹介します。
    

 
《房総のきのこ文化》 
 房総半島は江戸時代から昭和の前半までマツ林にかこまれていました。そのため、マツと共生するきのこの食文化がそだってきました。また勝浦の朝市では、世界的にも自慢できる、野生きのこのマーケットが開かれていました。そんな房総のきのこ文化を紹介します。
 
  
 
  バカマツタケのコロニー模型 ショウロの図・ハツタケの図(菌譜、坂本浩然著、館蔵) 勝浦の朝市で販売される野生きのこ(ウラベニホテイシメジなど)
 
《房総にみられる発酵食品》 
 水運で大消費地の江戸と直結していた房総では、日本酒や醤油の生産地となりました。発酵産業には、きのこの仲間であるカビが欠かせません。麹菌というカビをつかった日本の醸造技術は世界に誇る技術です。
  
 
  酒瓶(県内)・麹室(県内) 日本酒醸造タンク・クロコウジカビ拡大模型
 
   《カール・フォン・リンネの自然の体系(初版)》  
 生物の分類体系の元となった稀少資料「カール・フォン・リンネの自然の体系(初版)」を展示します。このなかで、菌類は、花を咲かせない、下等な植物、としてあつかわれたのですが、その後の約300年の間に菌類の分類がどのように変遷したかもあわせてご紹介します。現在では、菌類は動物に系統が近いこと、さらには、細菌や古細菌までを含めると「この世の生きもののほとんどは肉眼でみられない微生物」とまで言われるようになりました。

 
   《房総のきのこ研究》  
 中央博物館が設立され約30年、博物館の活動のなかで、房総半島から発見された新種などをとおして、房総半島の自然の特徴についてご紹介します。
    
 
   《欧州や日本の貴重な菌類図譜集》  
 中央博物館では、近代的な菌類の分類学がはじまった18世紀の西洋の図鑑類や日本の江戸の中期ころからの図鑑類も収集してきました。過去の書籍類に、多様な手法で描かれた図譜を鑑賞し、きのこの姿を愛でながら、日本や西洋できのこの科学の足跡をたどります。
    
唐人たけ、こうたけ、 本草図譜(岩崎常正著、1921年復刻、オリジナルは1844年、館蔵)
   
 ベニテングタケの図(Herbier de la France フランス植物誌、1780-1809年、館蔵)) アミガサタケの図(イタリア産普通種食用きのこ、および間違えやすい毒きのこ図譜、1835、館蔵) アミタケ他の図(バイエルン・パラティネート・レーゲンスブルグ地方の菌類原色彩色図譜、1800年、館蔵)
 
   《南方熊楠のきのこ図(原図)》  
 南方熊楠は、日本を代表する菌類学者で、主に変形菌類(粘菌)を研究しましたが、数多くのきのこ類の分類学的なスケッチものこしています。その貴重な図譜を展示します。
    
南方熊楠図譜       南方熊楠自宅
 
《きのこと民族--世界で様々きのこグッズ》 
 日本には日本のきのこ意匠(シメジ、マツタケ)があり、ロシア、ドイツ、イギリスには、それぞれのきのこ意匠、という具合に、文化が違うとそれぞれの国のきのこ意匠も異なります。各国の自然環境に発生するきのこがその国々のきのこ意匠となるのです。各民族によるきのこ意匠の違いを、その国々でつくられた小物類をとおしてながめ、各国のきのこ文化の違いを鑑賞します。 
 その後、ディズニーによる文化が世界にひろがり、まるで生物の世界の「外来種」のように、ローカルな意匠であったベニテングタケが世界を席巻する様子も紹介します。
 
《見事!きのこ紙物コレクション》 
 販売される商品に添付された紙片にもきのこモチーフが登場します(例えば、葉巻に巻かれた紙片[シガーバンド]、食肉エキスと同梱され19世紀から販売され続けた[リービッヒのカード類]、チェコのマッチラベル、等)。その他にも、戦前の日本から輸出されたきのこ缶詰ラベル、日本の戦後の弁当のつつみ紙など。きのこ関連の怒濤の紙物コレクションを鑑賞します。
 
《松茸狩をいざなう鉄道パンフ》 
 現在では日本中でマツ林が消滅しかけており、マツタケは絶滅危惧種指定となってしまいましたが、かつては、マツタケが採れる山が身近にあり、鉄道会社や旅館は、松茸狩りをうたうパンフレットを沢山発行していました。日本にマツタケが豊富に産した時代、マツ林が身近な自然であったことを豊富につくられたパンフレットが記録としてとどめています。豊富な紙物コレクションで辿る日本の自然環境の変遷。
  
 
《会場にひろがるきのこワールド》 
 博物館に半年間ひろがるきのこワールドを体験していただきます。