新属新種アワイルカ 千葉県鋸南町で化石発見!

   【会  期】 平成28年7月20日(水)~9月4日(日)
   【場  所】 千葉県立中央博物館 地学展示室
   【特別協力】 秀明大学・早稲田大学・足寄動物化石博物館

はじめに
 1992年、千葉県鋸南町で化石の調査をされていた平山廉教授(早稲田大学)が、小型のクジラ類の化石を発見されました。その後、村上瑞季博士(秀明大学)がこの化石を研究し、平成28年7月に新属新種 Awadelphis hirayamai アワデルフィス・ヒラヤマイ(和名:アワイルカ) として論文を発表されました。
 今回のミニトピックス展は、村上瑞季博士と平山廉教授のご好意により、化石発見の地元である千葉県で特別公開していただくことになったものです。また、当ホームページは、村上瑞季博士作成の資料をもとに構成されています。

研究の要点
  1. 千葉県鋸南町に分布する千畑層(630~570万年前:中新世後期)から発見されたイルカ化石が、新属新種 Awadelphis hirayamai アワデルフィス・ヒラヤマイ(和名:アワイルカ)として命名されました。
  2. 今回の化石の発見により、現在はアマゾン川流域や南米東岸にしか生息していないアマゾンカワイルカ類(上科)が、過去には北太平洋にも生息していたことがわかりました。
  3. 中新世後期の日本近海において、アワイルカは初めての亜熱帯域から産出したイルカ化石であり、当時の動物群集の地理的な変異を知る上で貴重な化石です。


Awadelphis hirayamai アワデルフィス・ヒラヤマイ(和名:アワイルカ)の頭骨(右外側面図).

【図の提供:村上瑞季氏(秀明大学)】

アワイルカ復元図



アワイルカの復元画(足寄動物化石博物館の新村龍也氏提供) 
体長は1.5mほどで長いクチバシを持ち、よく動く比較的長い首を持っていたと考えられます。